Calender
1月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31

過去の記事
2004年8月
2004年7月
2004年6月
2004年5月
2004年4月
2004年3月
2004年2月
2004年1月
2003年12月

ナビゲーター

次へ
主として書評

書評】20億の針

重力への挑戦の作者、ハル・クレメントの
シリーズ物2冊。

大きな動物に共生できる異性人の犯罪者が
地球に到着し、ひそかに誰かにもぐりこむ。
それを追ってきた異性人の警察官は
人間に協力を求め、やはり協力者の
対内に入り、一緒に犯罪者を追う。

ハードSF作家らしい著者の
魅力が存分に現れている作品である。

異星人は対内で傷を治してくれたり、
病気になるのを防いでくれたりするのだが、
超人的な力を与えてくれるわけでもないし、
頭脳の程度も人間と変わらない。

したがって、犯人を捜すにしても
証拠を集め、疑い、罠を仕掛けるという具合で
ミステリとしての要素もあるのが興味深い。

尚、訳出が古いため会話に違和感を
覚える場面もあった。



20億の針

東京創元社

このアイテムの詳細を見る

一千億の針

東京創元社

このアイテムの詳細を見る

thistle


コメント(0)

Track back(0)

2004-08-01 12:12:54    
この記事のリンク

書評】重力への挑戦

本書の著者であるハル・クレメントは
天文学と化学を修め、
化学の教師を40年以上務めたという
非常に科学的バックボーンに富む人物である。

作風はその経歴を反映して、ハードSFであり、
本書もその才能が遺憾なく発揮されている。

重力が非常に強い惑星に高価な機材が墜落してしまい、
その惑星の原住民に回収を依頼するというのが
本書のストーリである。

人類のほうが技術力に富むのだが、
如何せん、高重力(700G)にはテクノロジーの応援を
もってしても人間には耐えられない。
そこは自然の偉大さというべきか、惑星には
知的生物が住んでおり、人類の支援を受けながら
回収への長い旅路を切り抜けていく。

この知的生物のボスは商人なのだが、
実に人間臭く、取引もすればはったりもかます。

人間側がテクロノジーで支援するたびに
説明が入るのだが、これが衒学的で難しい。
実はこれが伏線となっており、最後で…という展開。

ストーリーとしてもセンスオブワンダーの質としても
共に一級品の作品だろう。

重力への挑戦

東京創元社

このアイテムの詳細を見る

thistle


コメント(0)

Track back(0)

2004-07-26 22:23:26    
この記事のリンク

書評】象牙の塔の殺人

SFの三大巨匠の一人、
アイザック・アシモフ氏のミステリ長編。

アイザック・アシモフというとSFという印象が強いが、
ミステリも結構書いている。
黒後家蜘蛛の会がその代表作だが、
本作もなかなか味があっておもしろい。

アカデミズムの世界は閉鎖的なので、
舞台や登場人物を限定したい
リドル(謎かけ)・ミステリに適している。

しかもアシモフ自身が生化学の准教授の資格を
有しており、内情を知っていると思うと興味深い。

古典的ミステリらしく、伏線があり、
間違った推理をし、軌道修正して真犯人に至るという
典型的なストーリーだてだが、
それだけに安心して読める一冊だ。

象牙の塔の殺人

東京創元社

このアイテムの詳細を見る

thistle


コメント(0)

Track back(0)

2004-07-25 11:20:27    
この記事のリンク

書評】アイデアのつくり方

米国の広告業界の大御所、J・W・ヤング氏が
アイデアのつくり方について短くまとめた本。

広告業界というとアイデアが重要な業界だが、
次々とアイデアを作り出したヤング氏の
アイデアのつくり方がまとめられている。

新書版で60ページ程度の分量だが
プロセスに沿って書かれており読みやすい。

問題は簡単に読めても著者自身が指摘しているように
それを実践するのが難しいということだろうか。
著者が提案するプロセスは
1.情報を収集し、2.それを蓄積・検討し、
3.問題から離れ、4.思いつき、5.具体化するというものだ。
著者は1〜2を継続的にきちんとしていれば
おのずと4は訪れると主張している。

ところが、自分自身を振り返ってみると
意思が市区なったときに1〜2をこつこつとやるのは
苦痛であったりする。(例えばこのBlogのように)
誰か「こつこつする方法」を出してくれないものだろうか。



アイデアのつくり方

ティビーエス・ブリタニカ

このアイテムの詳細を見る

thistle


コメント(0)

Track back(0)

2004-07-25 11:15:02    
この記事のリンク

書評】沈んだ世界

J・G・バラードの温暖化後の地球を
取り扱った長編。

SFの一方の極が、科学的厳密性を追求する
ハード・サイエンスにあるとするならば、
バラードの作品はその対極にあるだろう。

海水面が上がり、気温が上昇する。
人口は減少し、都会は沼とジャングルに覆われ、
爬虫類が増加する「沈んだ世界」。

ハード・サイエンスの作家であるならば
この世界を微にいり、細にいり描き出し、
その中で人がどのように暮らしていくのかを
描写するだろう。

バラードはこの状況を人類の黄昏と捉え
対照的に人の内面を描き出している。
都会のビルが沼に沈むように、
建設的で科学的な現代精神もまた沈んでいく。
そして変わりに浮かび上がってくるのは
遥か昔の種族の記憶。
それが、バラードのテーマだ。

基本的にはハード・サイエンスを好む私だが
たまにはこういった作品も興味深い。

沈んだ世界

東京創元社

このアイテムの詳細を見る

thistle


コメント(0)

Track back(0)

2004-07-25 10:46:42    
この記事のリンク

雑感】スチームボーイ

友人と大友克洋氏のスチームボーイ を見てきました。

絵は前評判どおり綺麗で、煙の描写、
マシンの細部の書き込み、
方向転換時の視点のまわし方等
非常にレベルが高いと感じました。

しかし、ストーリーに魅力が感じられませんでした。
単調である上に、展開が遅いので
観客を引き込んでいくには力不足だと思いました。

原作や監督を別に立てて
作画に大友氏という映画を期待してしまう一本でした。

thistle


コメント(0)

Track back(0)

2004-07-25 10:38:54    
この記事のリンク

書評】悪魔のハンマー

ラリイ・ニーブンとジェリイ・パーネルの
SF、ディザスター小説

彗星が地球にぶつかって…と書くと
ディープインパクトやアルマゲドンの
二作品を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。

映画が衝突を阻止することに
焦点があったっているのに対し
本書では、衝突後に
どう生きていくかがテーマである。

衝突による津波と、異常気象という困難の中、
科学技術は遺失し、文明が衰退していく中で、
主人公達が知恵を絞る様が共感を呼ぶ。

作中の言葉に「文明はその余裕にあわせて道徳や倫理を持つ」
とある。裏を返せばその道徳や倫理によって、
文明の程度は測られるということではないだろうか。

本書の魅力は災害の凄惨な描写だけではなく、
不利な状況にあって人間らしさを追い求める
その姿勢と葛藤の描写であろう。


悪魔のハンマー 上 (1)

早川書房

このアイテムの詳細を見る


悪魔のハンマー 下  ハヤカワ文庫 SF 393

早川書房

このアイテムの詳細を見る

thistle


コメント(0)

Track back(0)

2004-07-19 20:53:34    
この記事のリンク

書評】女性ITプロフェッショナルのホンネ会議

IT業界で活躍する女性達が業界で
生き抜いていく術を書いた本。

IT業界というとトレンディーなイメージがあるが
一概に女性にとって働きやすい業界かというと
疑問がある。

そもそもIT業界といっても大手金融機関や電気会社の
子会社もあれば、外資系やベンチャーもある。
実力主義が浸透しているが、その分仕事はハードで
平等であっても、全員に厳しいという側面がある。
古い大きい会社が女性にとって働きづらいかというと
制度的な面においてはそういう会社の方が整っていることが多く
いこれもまた一概には言えない。

と、新興業界で発展中だけあって
働きづらかったりキ、ャリアに悩んだり、
仕事ができなかったりするわけだが、
悩みを共有できるような書籍が少ないように思える。

男性(と思われる)著者が業界について書いた本は
斜に構えていて、一つの見識として参考にはなる。
しかし、自分の経験した悩みを
本音で語っている書籍を寡聞にして聞いたことがない。

本書は題名にホンネとあるとおり、
先駆者の実際の悩みを基礎として書かれているので
非常に参考になる。

むしろ弱みをみせることにためらいを覚える
男性にこと必要な本だといえる。
女性ITプロフェッショナルのホンネ会議―男だらけの業界で生きる55のヒント

日経BP社

このアイテムの詳細を見る

thistle


コメント(0)

Track back(0)

2004-07-11 16:26:20    
この記事のリンク

書評】なぜ人はショッピングモールが大好きなのか

店舗デザインのコンサルタント、アンダーヒル氏が書いた
「なぜこの店でかってしまうのか」の続編。

今回は店舗の集合体である
ショッピングモールを題材にしている。
駐車場から始まって、モールの中を
散策するという形式で書かれている。

本書を読み進めていくと日本で
イメージされるショッピングモールと
米国のそれとは微妙に違っていることがわかる。
米国のショッピングモールが大部分は
郊外型で広大な駐車場とリノリウムの床、
フードコートと呼ばれるジャンクフード店が特徴である。

日本では都市型のショッピングモールが中心だ。
この差にはいくつかの背景があるだろう。
まず、日本では都市部に住む人口の割合が高い。
これは都市部のマーケットの重要性が
比較的大きいことを意味する。
また都市と都市の距離が短く、
その中間部に大規模モールを
建てるという手段がとりにくい。

こういった違いがあるものの、
著者の鋭い観察眼から得た意見は参考になるし、
また読んでいて興味深い。
日本についても少し触れられており、
ドンキホーテも取り上げられている。

個人的には前作のような
調査手法に立ち入る記述が
ほとんど見られないのが残念だが、
その分軽い内容で簡単に読み通すことができた。

なぜ人はショッピングモールが大好きなのか

早川書房

このアイテムの詳細を見る

thistle


コメント(0)

Track back(0)

2004-07-03 18:07:39    
この記事のリンク

書評】南極大陸

火星三部作の作者、K.M.ロビンスンが
南極大陸への植民をテーマニ描いた長編小説。

厳しい環境での生活、
環境を人類にとって住みやすいように
変えるべきか保全するべきかという問題。
本書は火星三部作と同じテーマを
扱っているといえよう。

また、ハードSFの醍醐味といえる
詳細な科学的筆致もロビンスンの真骨頂といえる。

しかしながら、火星三部作ほどの
楽しみを本書には感じなかった。
環境問題を引き合いに出す以上、説教臭くなるのは
やむを得ないが、本書ではその傾向が
やや過ぎるように思えた。

火星三部作の場合は、生存することと
環境を保全することの対立が極めて厳しく、
そこに葛藤があったのだが、本書では
その葛藤が描ききれていないように感じる。

1つの作品としては楽しめるが、
火星三部作という傑作に及ばなかったというところか。
次回作は趣が異なるようだし、
続編もあるようなので期待したい。



南極大陸〈上〉


講談社

このアイテムの詳細を見る

南極大陸〈下〉

講談社

このアイテムの詳細を見る

thistle


コメント(0)

Track back(0)

2004-06-26 19:30:00    
この記事のリンク
カテゴリー

書評
写真
雑感
ニュース

ブックマーク

・ Powered by News Handler